経済成長とともに、建物のストックも年々増加しています。
日本でもかっての様に古くなった建物を取り壊して新しく建替えるスクラップ&ビルドの
時代が終わり、建物をリフォームして再活用していく方向に社会が変化しています。
(建物の外壁と屋上防水を含めて外装と表現しています)
建物の外部は様々な要因により、時間の経過とともに劣化していきます。
すなわち時間と共に、建設当初持っていた性能が下回わる現象です。
外装は建物の外部で建物を保護していますが、劣化の要因と現象を表にまとめました。
劣化要因 |
劣化の現象 |
雨 |
変質、変形、腐食・錆 |
雪・低温 |
変形、凍害、腐食 |
風 |
変形、破損、脱落 |
日射 |
変質、変形、槌色 |
塵・ガス |
汚染、腐食、変質 |
地震 |
変形、破損、脱落 |
建物を構成する部材で、特に外装は経年の劣化要因・使用条件によって変形や損傷
等の劣化が進行していきます。
この状況を放置することは、利便性や快適性の低下にとどまらず、建物の寿命を縮め、
地震災害・事故発生の危険性が増大します。
予防保全とは大きな損傷にいたる前に対処を行うことを言いますが、建物は予防保全
を行うことにより建物の寿命を延ばし、事故に伴うリスクを回避することができます。
建物を健全に経済的にリフォームして運営していくためには、予防保全に基づいた適切
な計画立案と実施が不可欠です。
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